Magic: The Gathering


僕は普通の人以上にはまりやすく飽きやすい性格だと思う。そんな僕がなかなか熱が冷めずに続けていたものがある。「Magic: The Gathering」(以下「M:tG」)というカードゲームだ。小学生の時から学校では実に様々なものが流行ったが特にM:tGは中学生の頃学校全体を巻き込んで流行った(今のはやや誇張表現かもしれないけど、知っている限り部活の先輩もクラスの友達も全部含めて7割以上の人は確実にやっていた)。


M:tGはもともとアメリカ生まれのカードゲームで93年に世界初のトレーディングカードゲームとして登場したらしい(ウィキペディア)。確かに僕が初めて買ったやつも英語版だったのを覚えている。なんて書いてあるかわからずショップのおじちゃんに「これ何て意味?」って聞いたり友達にルールを聞いたりして徐々にはまっていった。


なぜこれだけはまっていたのか分析してみたい。
①かなりの人がやっていた
②TVゲームなど従来の遊びに飽きていた
③カードにも希少性があり、それが購買意欲をかきたてた
④自分でデッキ(持ち札に近い)を組み立てられるという自由度の高さ
⑤金さえあればある程度は強くなる


ざっとあげればこれだけあるがなんと言っても①が大きい。普通の友達が楽しそうにやっていれば始めないわけにはいかない。こんな感じで中1の初めくらいから中2の終わりまでやっていた(そろそろマンネリ化してたのと受験を理由にやめた気がする)。一度熱中すると人はすごいパワーを発揮するのだなと今思う。わざわざ専門店に足を運ぼうと友達と自転車で30分から1時間くらいかけて千葉の街へよく繰り出した。総額2〜3万は費やしたと思う。


高校へ行ってまた始めるのかなと思いきやそんなことはなかった。部活とかで普段の生活が忙しすぎたこともあるが何より進学校のせいか?やったことがない人が多すぎた。やったことがあるかないか今となっては正直よくわからないけど話題にものぼらなかったから、やはりほとんどの人はやったことがなかったのだろう。高校に行ってようやくあの熱狂ぶりは自分の中学校だけの現象だったのだと気づいた。


高校の時は部活の友達と毎週のようにカラオケに行ったり、パルコに行ったり、古着屋に行ったり、映画に行ったり食べにいったりと、いわゆる普通の高校生活を送った。高3にもなると僕の中ではM:tGをやる人はもはやオタクであるという、ある意味見下した考えまでが定着してしまっていた。


でも最近はその考えをまた改めつつある。つくづくよくできたゲームだったなと思うし一日中同じことを考えていられたのは後にも先にもM:tGだけだからだ(恋愛とかは別の話)。