大学に行ってからよく感じるのは友達との会話の中にサッカーの話題が多いということ。W杯予選とかがあった影響もあると思うけどそれにしたって多い気がする。自分は野球が好きなんでいまいち話題についていけない時がある。いや代表メンバー(一部)の名前くらいは知ってますよ、ただ戦略的、技術的なことになるとちょっと・・、というわけです。


 でもそれは自分だけじゃないはず。正直、戦略的なこととかわかっている人はどれくらいいるんだろうか。皆と一体になって騒ぎたいから応援している人も多いんじゃなかろうか。自分は野球を見るとき点が入った入らなかっただけでなく守備のうまさとか走塁のうまさとかにも注目する(しているはず)。でもサッカーだと(サッカーやってなかったから)細かいところの巧さが伝わってこなくて野球ほどのおもしろさを感じない。


 やはり多くの国民が熱狂しているのは「祭り」としてのサッカーである。国を代表する、という規模の大きさ、皆とひとつになれるという一体感、それだけの注目を集めるに値する選手の堂々とした格好良さ、カリスマ性、煽り続けるマスコミ・・今多くの人が熱中しているサッカーは(当然技術的な巧さも一因ではあるが、多くは)これらの要素から成り立っているように思う。


 これは大学の先生も言っておられたけど昨今国民が一体となれる機会が減少していることが背景にあると思う。いや、国民規模でなくてもいい、多くの人と一体になれるという機会が減少しているといえる。昔はその代替として祭りがあった。もちろん今も祭りはあるがその多くはただ会場を歩き回って露店で買い食いをするだけのものである。いわゆる神輿をかつぐといった参加型の祭りが(伝統的なものはともかくも)減少しているのではないだろうか。
これは良くも悪くも時代の変遷からくる娯楽のかたちの変容であり、避けることはできない。今じゃわざわざ祭りに参加しなくてもライヴなどそのエネルギーの発散方法は昔とは比べ物にならない程存在するのだ。ただしそれらは趣味の合う人たちの集まりであり祭り、サッカーほど一般性を持たないが。


 自分はこんな時代だからこそ敢えて参加型の祭りに参加したい。というか神輿を担ぎたい。大学在学中に一回はそういう祭りに参加してみせる!