言葉は無力だ


たまたまだけどあいのりスペシャルを見た。
経過をよく知らないのに言うのもなんだけど、好きになるのに理由はないなあと。
告白したり、断ったりするときの言葉はなんだか浮いてるっていうか、一種の通過儀礼みたいなもので、それ自体にあまり意味はなくて、一緒にいたいかどうかくらい気持ちの中ではだいたい決まっているというか、なんというか。迷っているようだけど、どう自分の気持ちを肯定しようか言葉を選ぶのに悩んでいるだけ、というかあいのりに参戦してみたいというか(笑。誰かが言葉にあまり意味はない、と言っていたけどそういう意味ではまさしくその通りだと思う。



ただ文脈を無視して切り取った言葉に意味はあまりないんだけど、逆に文脈によっては言葉は考えられないような雰囲気を生み出す力もあると思う。嵐の告白はそこにある雰囲気の中で完全にいきていた、流れをはずしていなかった気がする。



最大の問題点はその言葉の力は好きになるかどうかに直接関係はないということ。現実世界ではその言葉をも包括する雰囲気がなにより欠かせない。雰囲気はつまり、その人が生きてきた証。一応文章にもその人の匂いは出るから、ボクも文を書くときは思ったことを垂れ流すようなことはもちろんしないけど、それはボクが誰かに好かれるかという問題とはほとんど関係ない。そういう意味ではやはり言葉は無力だ。