本/漫画

うすた京介とユカイな仲間たち

ご存知の方も多いかもしれないが、うすた京介という漫画家がいる。『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』で華々しくデビューを飾り*1一躍ギャグ漫画界において一定の地位を築き上げたその人である。『マサルさん』は時にシュールな作風と称され…

『「社会調査」のウソ‐リサーチ・リテラシーのすすめ‐』(谷岡一郎 文春新書,2000)

前書の勢いそのままに読みました。情報リテラシーよろしく、リサーチリテラシーなるものがこの世に存在するらしくただ読み進めていくだけでした。著者曰く世の中には「人々のリサーチに対する無知につけ込み、ゴミの情報を流す者、それを広める者、それを利…

『確率・統計であばくギャンブルのからくり』(谷岡一郎 ブルーバックス、2001)

何より関心のある分野を読むことで「ブルーバックス=つまらない」が瓦解できたのが良かったです。競馬、ブラックジャック、パチンコ、totoといった身近なギャンブルのからくりを明らかにすることで読者に必勝法を伝授してやろう――というような「いかにも」…

昨日買った本

昨日は昼12時ころ起きたにもかかわらず、眠くて夜11時には寝てました。 昨日古本屋で買った本『確率・統計であばくギャンブルのからくり』(谷岡一郎 ブルーバックス、2001) 前から買おう買おう思っていて、ようやく買いました。楽しみ。『量子力学の世界』(…

『悪の読書術』(福田和也 講談社現代新書、2003)

個人的に福田和也氏は思想的な面で―というほど仰々しいものでもなければ、彼のすべてを理解しているわけではもちろんないが―あまり好意的なイメージがなかったけれど、この著書は現代日本に生きる人達に対する穏やかではあるが、急所を突いた提言がハッキリ…

『人間そっくり』(安部公房 新潮文庫、1976)

12月10日公開の映画「ザスーラ」の前売り券に火星の土地1エーカーの購入証明書がついてくる――というなんとも夢のような話がある。 それに比してこちらの『人間そっくり』には―ユーモアはあるが―欠片ほどの夢も見当たらない。自称”火星人”がある男の家に火星…

涙について

「第12章-人前で泣く男について-」(『男たちへ』塩野七生、文春文庫)自分はどちらかと言えば、というよりもむしろけっこう涙腺は緩いほうである。小中の時はさほどでもなかった気がするが高校の時はよく泣いた。よく、とはいっても3年間通しても5〜6…

『思考のレッスン』(丸谷才一 文春文庫、2002)

実はこの間書いた靖国に関するレポートは自信を持って「最悪」と言ったけど、この本を読んでその認識は間違っていなかったと確信できるまでに至りました。ボクはレポート(論文)というのは何かしらの主張の場であると認識していて、それができていないという…

『経済ってそういうことだったのか会議』

(佐藤雅彦・竹中平蔵 日本経済新聞社 2000) 対話形式で読みやすそうだからすぐに読み終わるか、と思っていたらページにして350以上あり意外にきつかった。全部で9章(+終章)あり、それぞれ経済に関する身近な質問を佐藤さんが竹中さんにぶつけるという形で…

『話す力』(齋藤孝 大和書房、2005年)

また齋藤孝かよ!というツッコミは受け付けておりません。 ボクはひいきめの著者ができたらその人の著作を集中的に読む傾向にありますから。 また他に3冊の本を並行して読んでいたんですがこの本が断トツに読みやすいので今日買ったにもかかわらず一番最初に…

週刊少年ジャンプ⑥

やはり絵がうまくなくても構成力のある作家は強い。『銀魂』は絶妙なセリフとキャラ、(話の)背景の確立も相まって14話?かそのあたりからそこそこ安定した掲載順位を獲得していくようになりました。 コミック1巻の発売日2004年4月2日。ボクは千葉駅のペリ…

週刊少年ジャンプ⑤

実際連載開始直後から画力などもろもろの不安定要素が如実に現れはじめ、(恐らく)打ち切りの危機でした(素人の言えた義理ではありませんが)。作品そのものも今ひとつで第4話「第一印象がいい奴にロクな奴はいない」などときどき「おっ」と思わせる話もあり…

週刊少年ジャンプ④

昨日の「いらねえええええ!」から見てもわかると思いますボクはたまに語尾を思いきり伸ばします。これは明らかに『銀魂』(空知英秋)の影響によるものです。『銀魂』は2004年の2号から、1号の『デスノート』に続いて始まりました。『デスノート』は編集部の…

『ダメだ!この会社(山崎元・倉田真由美、小学館)』

商事、銀行、証券会社など計12回も転職した山崎さんと『だめんず・うぉ〜か〜』で有名な倉田さんによる共著。(ちなみに『だめんず』は読んだことありません)ネットでたまたま見かけて面白いということなので購入してみました。 この前古本屋で買った本を読…

『喫茶店で2時間もたない男とはつきあうな』(齋藤孝・倉田真由美、集英社)

例のごとく齋藤孝(と倉田真由美)の著作。今日たまたま大学生協に立ち寄った時この本を見かけました。そういえば昔新聞(日曜版)の書評欄で取り上げられていたな、というのと著者と題名がボクのアンテナに引っかかり即購入。テーマがテーマだけに週刊誌並みに…

『原稿用紙10枚を書く力』(齋藤孝 大和書房)

マニュアル本だと思って侮ることなかれ。齋藤孝だと思って侮ることなかれ。メディア露出が激しいと言うだけで嫌う人もいそうだけど実際中身を読んだらマニュアル本ではないことは一目瞭然だし、メディア露出の激しさと言った瑣末なことは気にならなくなる。…

昨日古本屋で買った本

『私は、経済学をどう読んできたか』 (ロバート・ハイルブローナー 訳中村達也・阿部司 ダイヤモンド社 1997) 難しそうだったけど2800円のが500円だったからつい。年内には読み終えてみせる。『経済ってそういうことだったのか会議』 (佐藤雅彦・竹中…

週刊少年ジャンプ③

なかにはたいして面白くもないのに応援したくなる作品もありました。2000年24号から2001年20号まで連載されていた「ノルマンディーひみつ倶楽部」(作いとうみきお)はそのうちのひとつです。内容をそんなに覚えていないのでたいしたことは書けないんですがな…

週刊少年ジャンプ②

真面目に読み続けてはきたけれど、やはりつまらないと感じる作品は多々あった。 はや打ち切られた作品にそういうのが多いのは言うまでもないけど、人気作品にも面白いと感じないものは数多くある。「ワンピ」「NARUTO」なんかは今ジャンプを引っ張っている代…

週刊少年ジャンプ①

ボクは中2から今年の5月くらいまで「週刊少年ジャンプ」を毎週欠かさず隅から隅まで読んでいた。内容で言うと「ワンピ」のアーロン編?(サメっぽい海賊との対決)の途中から「切法師」の連載が始まる直前まで。隅から隅、っていっても読み始めたときは「封神…

「あるようでない男」

「猫の島」(小花美穂、りぼんマスコットコミックス)におさめられた短編。先日実家に帰った時、妹が所有する漫画を2〜3冊借りて読んだけどやっぱりこれが一番面白かった。そもそも個人的に小花美穂をひいきにしてる*1っていうのもあるんだけどそれをさしひ…

細野不二彦 『ギャラリーフェイク』(小学館文庫)

友達が「面白いよ」とすすめてくれたのを思い出し古本屋で1巻を購入。美術を題材とした漫画。フェイク(=fake)とは贋作のことでそれを専門に扱ったギャラリー(=gallery)を営む主人公・藤田を中心に話が進む。 題材は違えどずば抜けた知識を持ち裏の顔も持つ藤…

「セカチュー」も読んだ方がいいとは思うけど

普通の人がどれくらい本を読んでいるか知らないけど僕はそんなに本を読むほうではない。ここ数年メディア露出の多い齋藤孝曰く「読書は習慣」らしいからその習慣のない、また習慣化しようとしていない僕に本をいっぱい読めというのは土台無理な話だろう。そ…